浴室の隅をよく見ると、黒いカビが生えていることはありませんか?
このようなカビは、実は部屋にも生えてしまう場合があります。
カビは放置すると見た目が悪いだけではなく、臭いが発生したり、健康を害したりします。
ここでは、カビが生えてしまったときに臭いもすっきり消せる掃除方法をご紹介します。
カビが生える原因を知り、カビを予防しましょう。
カビとはそもそも何か
カビは正式には真菌と呼ばれるもので、私たちのごく身近にたくさん浮遊しています。
カビの種類は9万7千種以上もあるといわれており、私たちが食材として食べるキノコもカビの仲間です。
また、ビールを作るために必要な酵母もカビの一種です。
部屋や、食べ物に生えるカビは「糸状菌」と呼ばれるものです。
黒いカビの正体は「クロカワカビ」
よく浴室の壁や角などに見られる黒いカビは、多くの場合「クロカワカビ」と呼ばれる真菌です。
クロカワカビはどこにでもいる真菌ですが、アレルギーを引き起こす原因にもなります。
黒カビを見かけたら、できるだけ早く対処しましょう。
食べ物に生える青いカビ
食べ物に青緑色のカビが生えてしまうことがあります。
食べ物に発生するカビは青カビと呼ばれるタイプで、菌種が150種類以上あるといわれています。
また、青カビは食品に発生するだけではなく、皮革、つまり革靴や革製のカバンにも生えることがあります。
青カビはチーズなどで目にしたことがある方も多いと思います。
ブルーチーズなどは青カビがないと完成されないものなので、一概に青カビが危険なカビとはいえません。
ただ、青カビの中にはマイコトキシンという毒を持つものもあるので、部屋に生えたときには要注意です。
どこにでも浮遊しているススカビ
家のいたるところに生えるのがススカビです。
ススカビはアレルギーを引き起こす原因になりやすいので、注意したいカビの1つです。
高温多湿を好むため、浴室などに発生するケースが多いのですが、エアコン内部にも発生します。
調味料に含まれる麹カビ
味噌や醤油などを発酵させたり、焼酎の製造にも使われたりするカビの1つが「麹カビ」です。
他のカビと異なり、湿度が低く乾いたところでも繁殖します。
食品製造に使われるカビですが「アフラトキシン」という毒を生み出すことがあります。
カビが発生する原因
麹カビは低温で乾いた環境でも繁殖できるものがありますが、一般的には高温多湿な環境を好むのがカビです。
気温25~30度、湿度80%以上の環境を特に好むので、このような環境を作らないことが必要です。
また、カビは真菌という生物なので、エサがなければ繁殖できません。
食べ物のカスや皮脂、石鹸カスなどがカビのエサになります。
そのため浴室はカビが生えやすい場所になるのです。
カビは浮遊している状態では繁殖できません。
何かに付着するた必要があるですが、風通しがよいと付着できないため、繁殖もできません。
逆にいえば、カビがものに付着できる環境(風通しが悪い場所)はカビが生えやすくなります。
カビの発生を予防する方法
カビが好む環境を作らなければカビの発生が予防できます。
・乾燥させる
・通気性をよくする
・汚れを放置しない
この3点に注意することでカビの発生は防げます。
発生したカビの掃除方法
すでにカビが発生してしまっていた場合は、次のような方法で掃除しましょう。
カビ由来の臭いも一緒に取り除いていきましょう。
カビ取り剤を使う
カビは、カビ取り剤を使うと素早く取り除けます。
浴室ならカビ取り剤をカビが発生している部分にスプレーして、指示通りに時間を置いてから洗い流します。
水洗いできない場所の場合には、乾いた布にカビ取り剤をしみこませた後、カビが発生している部分を覆います。
時間を置いてから拭き上げましょう。
カビ取り剤を使用するときは換気をよくし、目に入ったり手で触れたりしないよう、ゴーグルや手袋を着用しましょう。
頭より高い位置にスプレーするときには、液だれに注意しましょう。
洗剤とエタノールを使う
カビ取り剤が苦手な方は、洗剤とエタノールを使う方法があります。
黒カビには効果が期待できる方法です。
手順はまず、エタノールをカビに吹きかけ15分ほど放置します。
その後、洗剤を薄めた水に雑巾を浸してしっかりと絞り、カビが生えた部分を掃除します。
洗剤成分を拭き取った後、エタノールをもう一度吹きかけます。
エタノールは引火性が高いため、火気の近くでは使わないよう注意しましょう。
畳など床に生えたカビ
畳などの床面にカビが発生した場合、掃除機を使うとカビの胞子が舞い上がって拡散してしまいます。
そのため、まずはエタノールや消毒用のアルコールなどを吹き付け、胞子が舞い上がらないようにした後、ブラシを使ってカビを取り除いていきましょう。
床の目に沿って丁寧にカビを取り除き、完全に取り除けたらもう一度エタノールを吹きかけた後、乾いた雑巾で拭き取ります。
最後にしっかりと換気して床面を乾燥させましょう。
まとめ
カビは表面だけ取り除いても、繰り返し繁殖することがあります。
これはカビが奥深くまで入り込み、快適な環境になると増殖することを繰り返すからです。
そのため、取り除く作業が追い付かない場合もあるかもしれませんね。
カビの臭いやカビ取り剤の臭いが苦手、掃除自体が難しいなど、自分でカビ除去ができない場合は、当社のルームクリーニングサービスを利用しませんか。
きれいになった後は、カビが好む環境にならないよう注意していくことで、清潔な空間を保つことができますよ。