巣ごもり期間に断捨離を実行された方は多かったかもしれません。
着なくなった服を処分した結果、タンスが不要になった方もいるでしょう。
タンスをそのまま置いておくと邪魔ですが、処分するのも費用が掛かり大変ですよね。
しかしタンスを解体すれば、自治体の可燃ゴミとして出せるかもしれません。
今回はタンスの解体について、手順やポイントを紹介します。
自分で解体するメリットとデメリット
自分でタンスを解体することには、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
メリット
自分でタンスを解体するメリットは、やはり処分費用を抑えられる点です。
もちろんお住まいの自治体によっても変わりますし、タンスの素材にもよりますが、可燃ゴミとして排出できれば無料で処分できますよね。
可燃ゴミの処理自体が有料という自治体でも、小さくすることで可燃ゴミとして排出でき、粗大ゴミとして処分するより費用を抑えられるでしょう。
またタンスは大きな家具なので、そのままの状態では部屋から出せない場合があります。
特に2階以上の部屋に、搬入時は窓から吊り上げて入れたような家具なら、運び出しが大変です。
このような場合でも解体すれば運び出し可能となります。
仮に粗大ゴミとして処分しようと考えている場合でも、部屋から出せなければ持ち出しもできません。
デメリット
タンスの解体には、かなり体力と根気を要します。
思ったよりも大変な作業となるため、時間に余裕があるときに実施すると良いでしょう。
また解体時には大きな音が出ることがあるので、騒音にも注意が必要です。
普段使い慣れない道具を使うことになるので、怪我の心配もあります。
工具を持っていない場合には、新たに購入したりレンタルしたりする必要があり、余計な費用が発生します。
また木くずや釘などの細かなゴミも大量に発生します。
解体したタンスを一時的に保管する場所も必要ですね。
タンス解体に必要なもの
メリットとデメリットを理解した上で、それでもタンスを解体したい場合、解体に必要な道具を用意しましょう。
ブルーシート・レジャーシート
大量の木くずなどが出る作業となるため、必ずブルーシートやレジャーシートなどゴミの受け皿となるシートを敷きます。
もし不要な毛布などがある場合には、シートの下に敷くと騒音防止にもなりますよ。
毛布がない場合には、段ボールを敷けば床を傷つける心配が減るでしょう。
丈夫なゴミ袋と結束用の紐
木くずや細かく解体した木材を入れるゴミ袋は、できるだけ丈夫なものにしましょう。
また大きめの木材は結束用の紐でまとめます。
自治体によってはゴミ袋に入れなくても、束ねておけば可燃ゴミとして処分できます。
作業用手袋
作業時には怪我の心配もありますので、作業用の手袋をしましょう。
軍手でも構いませんが、できれば滑り止め付きのものを選びます。
用意できるなら、革製の作業用手袋だとより安心です。
金槌
金槌は、できるだけ重いものを活用すると良いでしょう。
重い金槌だと作業しづらそうですが、軽い力でも大きな破壊力が得られます。
バール
バールはもともと釘を抜くための道具ですが、接続部分に差し入れて力を込めると解体できます。
柄が長いバールを使えば、小さな力でも解体可能です。
金槌で叩いて解体するよりも、バールの方が騒音は小さくなります。
ノコギリ
長い木材を切断するためには、ノコギリがあると良いでしょう。
手引きのものでも良いですが、電動なら軽い力でも切れます。
ただ電動ノコギリは怪我のリスクも高いものです。
普段使い慣れない方は、十分に注意しながら使用しましょう。
ドライバー
ネジを取り外すために使います。
また小さな金具を取り除くこともできます。
組立式タンスの場合には、ドライバーだけで解体できるものもあります。
タンス解体の手順
ここからは、実際にタンスを解体するときの手順を解説します。
金具を外す
引き出しがあるタイプのタンスは、取り外せる金具類を最初に外します。
木材と金具の隙間にマイナスドライバーの先を入れ込み、隙間を広げていくと外しやすいでしょう。
ネジ穴があるネジの場合には、ドライバーでネジを回して外します。
硬いことも多いので無理せずに実施しましょう。
引き出しや扉を解体する
引き出しを取り出し、引き出しの内側から外側に向けて金槌で叩き、引き出しを解体します。
引き出しの中に足を入れて実施すれば、引き出しが動かず作業しやすくなります。
足に金槌を当てないよう気を付けましょう。
扉があるタンスは扉を外します。
蝶番を取り外せば扉が外れます。
タンス本体を解体する
タンスの本体は、上から順番に解体します。
一番上にある「天板」を、下から金槌で叩いて外します。
ある程度側板から浮いたら、バールを差し込み「テコの原理」を活用して外しても良いですね。
続いて側板、そして中板などを取り外せば解体できます。
切断する
解体が終わったら、可燃ゴミに出せるサイズに切断しましょう。
大きさは、各自治体のルールに沿ってください。
まとめ
タンスの解体は普段なれない作業も多く、怪我のリスクがあります。
そのため難しそうに感じる場合は、無理せず業者などに依頼して処分することも検討しましょう。
当社では、室内にあるものの処分を代行しています。
家具など大きなものの処分でお困りの場合は、ぜひ当社にお任せください。