皆さんも、一度は「ゴミ屋敷」という言葉を聞いたことがあるでしょう。
ゴミがたくさん積もっている部屋を指し、衛生面や人間関係にも悪影響を及ぼしてしまいます。
ここでは、ゴミ屋敷の住人はどうやって暮らしているかといった実態とゴミの片付け方や解決法を解説します。
ゴミ屋敷の生活スペースは?
ゴミが散乱している中、どうやって生活しているのかと疑問に感じる方もいるはずです。
ゴミ屋敷にならないためには、実際に暮らす人の実態を把握しなければなりません。
まずは、ゴミ屋敷の生活スペースについて紹介します。
ゴミとゴミの間で過ごしてる
ゴミ屋敷に暮らしている人の多くが、生活できるほどのスペースを作っています。
テレビを見たり、ご飯を食べたりする場所があらかじめ確立されている点が大きな特徴です。
皆さんの中にも、ゴミ屋敷は生ゴミやダンボールが多い場合を想定する方もいるでしょう。
しかし、単純に荷物が積み重なっているケースも少なくありません。
生活している人は、一般的なゴミでも必要なものだと感じて溜め込んでしまいます。
ゴミ屋敷を生み出す大きな要因の一つです。
仕方なくゴミの上に座って生活している
ゴミの散乱が進みすぎると、一切スペースを作れずに生活している人も一定数います。
ゴミ袋やダンボールなどが積み重なってしまい、簡単には身動きできない状況です。
人によっては、天井付近の高さまでゴミが蓄積されるケースもあります。
もし崩れてしまったら、大きなケガにつながるため大変危険です。
一般的には不便に感じる暮らしではあるものの、長期間暮らすと人は慣れてしまいます。
嫌悪感を抱いているうちに、対処しなければなりません。
ゴミ屋敷は生活上どのような影響が出る?
では、ゴミ屋敷で生活するとどのような影響が出るかを解説します。
ゴミがあまりにも溜まりすぎると、自分だけではなく近所にも迷惑をかけてしまいます。
トラブルにならないためにも、原因をしっかりと理解しましょう。
異臭騒ぎによるご近所トラブル
ゴミ屋敷のにおいは、部屋中のみならず近隣まで及ぶケースが珍しくありません。
強烈な生ゴミのにおいが充満すれば、当然ながら周囲の人は気分を害してしまいます。
近所の人々からクレームが入るなど、大きなトラブルに発展する危険性もあるでしょう。
ちなみに、ゴミ屋敷で迷惑をかけたとしても刑罰上の罰則があるわけではありません。
しかし、ゴミがあふれて他人の生活領域まで侵入すると民事上の裁判に発展するおそれもあります。
ハエやゴキブリなどの害虫との戦いになる
ゴミ屋敷は生ゴミや食べかすが散乱しているため、ハエやゴキブリが発生する要因にもつながります。
とくに、これらの害虫は一度に大量の卵を生む点が特徴の一つです。
そのため、時間が経過すると部屋中は害虫であふれかえってしまいます。
このような現象による最も危険なトラブルは火災です。
害虫のなかでも、ゴキブリは電化製品の中など暗い場所を好みます。
もし電気コードがかじられてしまうと、漏電する可能性もゼロではありません。
たかが虫と甘く見ないよう気をつけましょう。
住人の健康リスクの原因に
ゴミの溜めすぎは、住人の健康リスクにもつながります。
ゴミの上で生活をしている場合は、崩れた際に骨を折るケースも起こるでしょう。
さらに身動きがとれなくなってしまうため、スペースだけはしっかりと作らなければなりません。
他にも、ゴミ屋敷の暮らしは精神疾患も含めてさまざまな病気を引き起こしてしまいます。
アレルギーやぜんそくを発症すると、生命に危険が及びかねません。
自分の身を守るためにも、部屋の掃除はこまめに行いましょう。
ゴミ屋敷はどうやって元通りにすればいい?
家がゴミ屋敷の状態になってしまうと、きれいな状態に戻すまでには時間がかかります。
決して焦らずに、一つずつ課題を乗り越えましょう。
ここでは、部屋を元通りにするためのクリアすべき課題を3点紹介します。
不要なものは断捨離!モノを少なくすることを優先しよう
ゴミ屋敷を清掃する際には、すべてのゴミを一度に片付けようとしてはいけません。
あまりにも目標が高すぎると、中途半端な状態で挫折する危険性があるからです。
そのため、捨てられそうなゴミからコツコツと減らすようおすすめします。
ただし、自分一人だけでは捨てるべきものをどうやって見極めるかが難しいかもしれません。
このような場合には、一人で抱え込まずに専門業者の手を借りたほうが賢明です。
プロの意見をしっかりと聞き入れつつ、不要なモノから断捨離しましょう。
買い過ぎを阻止!部屋にモノを増やさないことも大切
いくらゴミを片付けても、それ以上にモノを買ってしまったら元も子もありません。
ゴミ屋敷に陥る原因として、買い物依存症に陥っているケースもあります。
買い物依存症とは、医学的に認められた精神疾患の一つです。
モノを溜める症状は、ためこみ症と名づけられています。
もし該当するかもしれないと感じたら、医師の診断が大切です。
ゆっくりと時間をかけて、根本的な原因と向き合いましょう。
リフレッシュも必要不可欠!外に出て日光を浴びよう
部屋の片付けに没頭していると、日常の大半を室内で過ごすようになります。
このような生活を続けていると、精神面にもあまりよい影響がありません。
なるべく、外に出て日光を浴びる生活を心がけてください。
太陽の光は、体内でセロトニンと呼ばれる神経伝達物質の分泌を増やします。
うつ病の予防にも極めて必要不可欠な存在です。
もし近所の視線が怖くて外に出られないのであれば、せめてカーテンを開けて日光を部屋に入れましょう。
まとめ
ゴミ屋敷の住人がどうやって生活しているかを説明するとともに、ゴミを溜めない方法も解説しました。
多くのコツを紹介しましたが、一人で乗り越えるのは難しいかもしれません。
もし片付けができずに悩んでいるのであれば、当社へ電話連絡ください。